ファミコン探偵倶楽部パート 2 うしろに立つ少女

オープニング

それは、今から3年前のある夜の事でした...。

「おい! 見つかったか?」
「いや、まだだ!」
僕は追われていた。

..だめだ、このままでは見つかってしまう...。
あっ! こっちへ来る!

物音を立てないようにしなくっちゃ...。
と、思ったのもつかの間、

カラン!
僕は足元にあった空き缶を倒してしまった!

「あっ! こんなところにいたのか!」
ついに見つかってしまった!
僕は茂みから飛び出した!
「逃げたぞ、追え!」

僕は走った、男達は追いかけてくる!
そしてボクが角を曲がったそのとき...、

一人の男が僕の行く手を遮ってしまった!

男「きみ、どうかしたのか?」
 「あ、あの...。」

その直後、男達は僕に追いついてしまった!

「おい! 何故逃げるんだ!」
「住所と名前を聞いただけじゃないか!」

僕を追ってきたのはパトロール中の警官だった。

男「この子がどうかしたんですか?」

警官A「えっ? あんたは一体誰だね? この少年の知り合いか?」

男「いえ、そういうわけじゃないんですが...。」

警官B「この少年がこんな時間にうろついていたので不審に思い声をかけたら いきなり逃げたんですよ。」
警官A「きみ! とにかく派出所まで来てもらおうか!」

男「ちょっと待ってください。突然こんな事をいうのもなんですが...。 ここは僕に任せてもらえませんか?」

警官A「何? そんな事出来るわけないじゃないか! あんた一体何者だね?」
警官B「おや? あなたは確か...。」
警官A「!......。」

男「何か事情がありそうだから話を聞いてみようと思うんです。 構いませんね?」

警官A「あなたがそう仰るなら、我々も安心ですよ。 では、よろしくお願いします。」

警官たちは行ってしまった。

あなた「あの...、どうもありがとうございました。」

男「いやいや、そんなことより喉が渇いただろ、どこかで何か飲まないか?
ご馳走するよ。

 「えっ?...は、はい...。」

僕は男と一緒に、小さな喫茶店に入った。

男「ふーん。君は、離れ離れになったご両親を捜すために旅をしていたのか、
何かわけがありそうだね?」

 「......。」

男「言いたくなければいいんだよ、そんなことよりも...、 これからどうするつもりなんだ?
泊まるところも無いんじゃないのか?」

 「......。」

 
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