ミネルバトンサーガ ラゴンの復活

感想

♪ミ~ネルバトン サ~ガッ サガッ
 ミ~ネルバトン サ~ガッ サ~ガッ♪

いまいち認知度の低いミネルバトン・サーガです。

名作だと思うんですけどねぇ...。
このゲームが発売された当時のタイトーは、駄作迷作凡作などを連発していたように思います。

私がミネルバトン サーガをプレイしたのは、発売されてからかなり経ってからだったので、
「あの『たけしの挑戦状』のタイトーのゲームかぁ...。」と思ったのが実際のところでした。

でも、30分程プレイした感想は
「こんなゲームあったんだ!!」
もちろん、いい意味で、ですよ。

特筆すべき点は多々あると思いますが、まずは『BGM』だと思います。
上記の「ミ~ネルバトン♪」はフィールドのBGMなんですが、曲入りの軽快さはガラッと様子が変わり、曲の後半は壮大なイメージの曲になります。
また、この曲はゲームでは珍しく「3拍子」の曲なんです。
一番長く聞くと思われる「フィールドの音楽」にこういう曲を持ってくるところにセンスを感じました。
どの曲も甲乙つけがたいくらいに好きなんですが、あえて順位をつけるならば、一番は「ラゴン城」でしょうか。
なんで5/4拍子やねん!! といったところなんですが、そんなマニアックなアナタがスキ...。
プログレっぽい、というより「プログレ」な曲が多いですね、ミネルバトンサーガには。

次は、「戦闘から必ず逃げられる」ことでしょうか?
例え中ボス、さらには最後の敵との戦闘でも、必ず逃げられます。
これは、
何にも用意していないのにふらふら歩いて偶然に出会った「ボスクラスのモンスター」との戦闘に、ただ「死」を待つしかない状態
を避けられるので、非常にありがたいシステムでした。
また、レベルが上がったので戦ってみたけど、やっぱり歯が立たなかったときなんかにも、わざわざ「CONTINUE」を待つことなく逃げられるので、 時間の短縮にもなります。
それより何より、テンションが下がるのを防いでくれます。

まぁ、「緊張感が無くなる」とか「そんなに都合よく逃げられるのはおかしい」とか、ツッコミどころは満載なシステムですが、私は『肯定派』です。

戦闘に関しても、ARPG(アクションロールプレイングゲーム)っぽいんですが、実際はシューティングゲーム(苦笑)
そのことをゲーム序盤に気付くかどうかで難易度がかなり変わってくると思います。
実は『たま』を使う攻撃がメイン(というよりもそれのみ)なので、武器を買う必要性はほとんどありません。
ここに気が付くかどうかが大きなポイントですね。

シナリオもステキ!!
まぁ、ありがちと言えばありがちなんですが、人間関係や人間描写が面白く(人間じゃないこともありますが)、非常に惹きこまれます。


細かなところまで描かれていて、イベントがある度に登場人物の台詞が変わるところは、とても芸が細かく好感が持てました。
背景設定とかも知りたいなぁ...、と思っていたら、どうやら実は「ガデュリン」の作者(チーム)が関わっていたようです。
ガデュリンも世界設定の緻密さを感じましたし、BGMも凄く好き。

しか~し!!

『ミネルバトンサーガ』『ガデュリン』どちらのゲームも評判はあまり良くないようで...。

ちょっと違うかな。ミネルバトンサーガは評判が良くないというわけではなく(むしろすこぶる良い)、あまり有名ではないゲーム。 ガデュリンの評判はあまりよくないです...。
(「ガデュリン」はタイトーではありませんが)

まぁ、その辺は、当時のタイトーの成せる技で、
「他のゲームコマーシャルに力を入れ過ぎてたのか!?」
とも思えるような地味さも原因の一つなのではないでしょうか?
雑誌などでもあまり見なかったからなぁ。
が!!!
FFよりもミネルバトン・サーガのほうがよっぽど面白いと思います(私はね)
まぁ、この辺は好みなので何とも言えませんが......。

そう言えば、私の「BGMがお気に入りのゲーム」で「ファザナドゥ」というゲームがあるのですが、 これも評判はいまいちですねぇ。
「あんなのは『ザナドゥ』じゃない!!」という意見が多いようですが、ザナドゥを知らない私にはよく分かりません。
でも、あのジャズっぽい大人の雰囲気が漂う音楽はすごくお気に入りなんです。 プレイしたのは小学生のときですが。
字も大きくて見やすいし。
「ゲームばっかりやってると、目が悪くなるよ!!」という母への言い訳に良く使いました(笑
と、まぁ、「ファザナドゥ」の話はまた今度にして...。

続編の「シルヴァ・ナーガ」が「ミネルバトン・サーガ」ファンの間ではとても不評なのが気になります。
「ミネルバトン」クリアしたら、次は「シルヴァ」だ!
と思っていたので、これからやろうとは思っているのですが......。