ふしぎの海のナディア

感想

ナディアというキャラクタを使って何がやりたかったんだろう?
そんな風に思ってしまいました。

チェスにコンピュータゲームっぽい「ステータス」の概念を取り入れたゲーム...、なんでしょうか、これって?

チェスではないし、戦略シミュレーションでもないし、かといってRPGというわけでもない。 キャラクタは、ホントにの一つ。 これは、フィールド上でセレクトボタンを押すと切り替わる表示を見れば分かります。

キャラクタ(駒)が「人」もしくは「動物」なのは分かるし、 「カニロボット」や「グラタン」ていうのもアニメに登場したマシンなんだろうなぁ、というのが想像できる。

でも、「南極基地」とか「バベルの塔」とかって、ちょっと無理があるような気がするなぁ。 それとも、私が想像しているのとは全く別のものなのか?
確かに南極基地はよくわかんない姿をしているから、"あの"南極基地じゃないとしても、 バベルの塔は、"あの"バベルの塔の姿なんですよねぇ。
やっぱり、「ふしぎの海のナディア」のキャラクタをチェスの駒に置き換えただけなんでしょうね。

他にメインとなる登場人物はいなかったからなのか、原作を知らないからさっぱり分かりません。

そもそもなんでこれを買ったのかというと、アドベンチャーゲームだと思っていたからなんです。 アドベンチャー好きなので、原作を知らなくても遊べるかなぁ、なんて思っていたのですが、 いざ電源を入れたら
「ナニコレ?」

ほかの機種の「ナディア」だったのか、それとも根本的に勘違いしているのか、 何故これがアドベンチャーゲームだと思ったのかは分かりません。

このゲームの好きじゃない点はいくらでも上げられるのですが、 気に入ったところをあげるのはなかなか難しい。
(難易度が高いということではなく)ゲームのテンポが悪い。 かといって、落ち着いて考えるほど戦略的な行動が出来るわけでもない。

操作性が悪い。キャラクタを選択するのが少し面倒。

また、敵さんの思考ルーチンも理解不能です。皇帝(こちらはナディア)がやられるとステージ終了なんですが、 こちらが皇帝に近づいても、周囲の兵は守ろうとしないばかりか皇帝自ら突っ込んできたり、 わざわざ複数いるところの真ん中に入ってきたり、 また、ナディアが近くにいるのに攻撃しようとはせず、わざわざ遠く離れた体力の有り余っているキャラクタにロングで攻撃したりと、 もうわけが分かりません。

ゲーム後半の敵のステータスがインフレ状態だったのもなぁ。 敵の強さだけを変えて50(+5)面作っても、なんら変わり映えしないです。
レベルが上がると、得られる経験値が少なくなっていくので、何度も同じステージを繰り返して行いました。 作戦も何もないようなシステムなので、クリアするにはレベルを上げるしかありません。

ん~、バンダイもそうですが、本当に開発陣はこのゲームを面白いと思って売りに出したのだろうか?


あ、いいところと言えば......。
ステータス確認画面でちょこちょこと動くキャラクタは、とてもかわいらしいです。 キングとかしろくじらとか。