感想
ん~~~~............。
これが、あの「ミネルバトン サーガ」の続編じゃなかったら、 「よくあるRPG」としての扱いだったのかもしれないけど、そうはいきません。
RPGが量産されていたという時代背景を考えても、「駄作・凡作」の域を出られない作品だと思います。
もちろん、当時の多くのゲームは「駄作凡作」未満だったことを考えれば、
そこそこよくできているんじゃないかなぁ、とは思いますが...。
ゲームバランスはサクサク進む(悪く言えば甘すぎ)ので、ストレスを感じることはあまりありません。
が、「ただそれだけ」な感は拭えません。
RPGは、どうしてもイベントからイベントへの「おつかい感」があり、
「自分が旅をしている」「冒険をしている」という感覚をうまく演出することが重要だと思っている私には、
結構辛いゲームでした。
「次に何をすれば良いのかがはっきりしている」=「自由度が無い」
このバランスが難しいんだと思います。
そういう点では、まぁ、よく出来てるとは思うのですが、
やはり「ミネルバトン サーガ」の続編という意識があるので、
前作の(いい意味での)アクの強さが消えてしまい、「よくあるRPG」となってしまっているのが残念です。
なんでこんな「ドラクエ」チックなゲームなんかにしちゃったんだ!!
ゲーム開始当初は、作品の雰囲気ががらっとしまっていることに戸惑ってしまい、
「なんじゃこりゃぁ!」「こんなのミネルバトンじゃな~い!!」とか、
そんなことばかり感じていましたが、登場人物のセリフから、一応ゲーム世界のつながりは感じることが出来ます。
しかし、戦闘や傭兵のシステム、使いにくいインターフェイス(コマンド)※などから、
「やっぱりなんか違うよなぁ...」と違和感は常に感じていました。
まぁ、その違和感は最後まで続くのですが............。
BGMは聞きやすく、格好いいのですが、どうしても前作と比べてしまうと......。
※使いにくいインターフェイス
何かコマンドを決定したいときに、押さなければならないボタンの数が多いのです。
この辺の話はふらふら日記にも書きましたが、
コマンドは、「話す」「調べる」「使う」「渡す」「装備」「捨てる」「強さ」「表示」の8つ。
アイテムは「武器」と「道具」の2つに分かれているので、
例えば、アイテムを渡したいときには、
渡す-武器、持ち主-渡すキャラ、渡すアイテム
という段階を踏まなければならず、誰が何を持っているかをきちんと把握しておかないと、
何度も何度も同じことを繰り返さなくてはなりません。
はっきり言って、ほんとにやりにくいんです。
他のゲームとの差別化を図りたかったのかもしれないけど、どうにも慣れなかった...。
ほとんど良いところが無いような感じの感想になってしまいましたが、
それは、あくまでも「ミネルバトン サーガ」と比べてのこと。
この「シルヴァ サーガ」を単体で見たときには、結構よく出来てると思います。
シナリオはもちろん音楽もね。
「傭兵」や「神像」といった戦闘システム、次々に変わるパーティメンバーの能力(レベルなど)や装備の引継ぎ方法など、
こった演出も見られます。
「ミネルバトン サーガ」をやってから「シルヴァ サーガ」をやる
「シルヴァ サーガ」をやってから「ミネルバトン サーガ」をやる
う~ん...。
どちらの順にやっても、「シリーズ物」とは思えないと思いますが、
やはり「ミネルバトン」を先にやることをお勧めします。
私はもちろんどちらも好きなんですが、やっぱり「ミネルバトン サーガ」の方が好きなんですよねぇ。