ウルティマ 聖者への道

感想

ウルティマシリーズも、今作でとうとう4作目です。
とは言っても、ファミコンでは2作目ですが。 多分そのせいなんだろうけど、「聖者への道」(PC版は「Quest of the Avatar」)が「ウルティマ2」と呼ばれることもあります。

「ウルティマ 聖者への道」は前作「ウルティマ 恐怖のエクソダス」とは趣向を変え、かなり独特な世界になっています。
モンディン、ミナクス、エクソダスといった強敵を次々に倒してきた主人公の今回の目的は、一風変わっていて、
強大な悪の権化を倒す といったものではなく、かなり複雑なものです。

善とは何か? 悪とは何か?
世界を平和にするには、人々を正しい道へと導くにはどうすればいいのか?
難しい問題の答えを探しに、4度目の冒険にあなたは旅立ちます。

今作「聖者への道」が現在あるようなウルティマの原型と言っても良いのではないでしょうか?

テーマはかなり深く、漠然としています。また、このゲームの持つ「自由度の高さ」も相まって、 「何をしたら良いのかさっぱり分からん」となることも多いと思います。

でも、大好きなゲームですねぇ(こればっか...)。

説教くさいところや、偽善者ぶってるところが少し鼻につくこともありますが、 エンパス・アビーにある愛の広場では、みな葛藤し、悩んでいることが伺えます。

また、前作「恐怖のエクソダス」とはゲームシステム(と言うか操作性)が変わり、やりやすいゲームになっています。
「ドラクエっぽいインターフェイス」になり操作しやすく、馴染みやすくなったような気がします(元祖はこっちなんですが(苦笑))。
でも、気球は使いにくい...。SFC版「ウルティマ6」では、その容量のためか「風」を起こす魔法を利用しなくても自由に気球で移動できるようになっています。
それはそれで便利なんだけど、やっぱり気球なんだから...、という気もしちゃうわけで。

薬草や「ウィンド」が面倒、敵から逃げたい(勇敢さの徳が下がってしまうのですが、魔法を使って逃げれば下がりません)、 お金が貯まらない、「オート」にするとなかなか飛び道具を使ってくれない、などなど、不満も多いゲームですが、 いまだに好きでやってしまうゲームです。

残念ながら「傑作」の呼び声高い次作の「Ultima5 Warriors of Destiny」は日本のゲーム機では発売されていませんが、 その次作「ウルティマ6」はスーパーファミコンででています。
こちらも好きですね、みんなが生活感に溢れていて「そこで生きている」感が生々しく感じられます。

スカラ・ブレイの「幽霊話」もありますよ。