感想
一見すると非常に難易度が高く理不尽にも思える場所がそこかしこにあるように思えますが、
いたるところにヒントがあり、実はそうでも無かったりします。
カスティーリョのくぼみ、その奥の宝物庫、
悪霊との戦闘も、倒せるかどうか(「ちょっと勝てそうもない・・・」)や戦い方も教えてくれます。
ハマリの時にもハマリだとわかるメッセージが出ますし(それならいっそのことゲームオーバーにして欲しいのですが)
最後の最後さえも何をすればいいか、「みる」で分かるようになっています。
単に簡単にするわけではなく難易度は高いまま、
原作をうまく消化し雰囲気はそのまま、多くのヒントを出すことにより
上手に難易度を下げています。
素晴らしい!
オリジナル要素も結構あって、まず3人パーティ制で行動します。
パーティ制といってもほとんどの行動は主人公が行います。
が、ごく稀に他の2人の特技を使う場所があり、その時にもさりげなくヒントが出されます。
各遺跡には悪霊がいて戦闘になるわけですが、これも88版にはなかったものです。 戦うといっても、「たたかう」コマンドを押すだけなので一般的なRPGとは違いますが、 このときに道具を組み合わせることによって悪霊に勝てるようになるところがアドベンチャーゲームっぽいです。
その道具も元々登場する道具をうまく組み込むことによって上手に演出していて違和感がありません。
さらに、この悪霊との戦闘は先述のように倒せるかどうかが分かる仕様であり、これはさらに言えば探索する指標にもなります。
まだ倒せない、と言われれば「他を探索してから、また後で来よう」となるので、これは非常に親切です。
謎解きもオリジナルと同じところもあれば違うところもあり、パソコン版をプレイしていればサクサクとは進めますが まったく同じではないので、一筋縄ではいきません。
非常に面白かったです。
難解な謎解きというかパズルゲームなのですが、難易度は高いものの親切なのでクリアするのは
それほど難しくないと思います。
それにしても、あの超展開のエンディングはなぁ...。
篠原千絵さんの「天は赤い河のほとり」という漫画を思い出してしまいました。
良かったのかどうかは、主人公たちのみぞ知る、というところでしょうか。
そして、さりげなく(でもない)次作の宣伝も入っていたり(笑
「KEY WORD」と言いつつ、一つ飛び出読めばすぐ分かるところが東京書籍(苦笑
そうか、暗黒神話の前作だったのか。
そっちも好きな作品です。(原作ではなく)ゲームとしてのアクは強いですが(苦笑