太陽の神殿 アステカ 2

感想(ネタバレ)

良いところばかり書きましたが、不満点もいくつか。

ただ一人生き残ったガイドがあまりにも知りすぎている、というところは不審に思いました。 まぁ、教授とともに最後まで行動を共にしたのだから、多少の知識はあっても当然、と思っていたのですが...。

他にも、幼馴染であるパートナーの女の子に初めて代わったときに
「私○○、××君よろしくね!!」
とわざわざ自己紹介されるのにも違和感があります。
さらに彼女、父親を亡くしているのに悲壮感が無いし、主人公に「アホッ」なんて突っ込んだりもします。
ん~...。
それにそもそも、夏休みとは言えメキシコまで行けてしまうのはすごい。 女の子は父親が亡くなったから、という理由があるので何とか分かるのですが、 主人公は付き添いなわけで、親はよく送り出してくれたなぁと。
女の子が心細いからついてきて、と言ったにしても、旅費もかなりの額だろうし。
そのあげくあのエンディングです。もうちょっと他の展開に軟着陸できなかったものか。

ヒントが多く非常に助かる、と上述しましたが、ズバリ過ぎるヒントも割とあって興が醒める場面も。
南の泉へ行ったときに女の子に「洗うために来たんでしょ」と言われるくらいならまだいいのですが、 「あれをこうしてああして、これをそうすれば!」なんてナレーションで手ほどきされるのは変な感じです。

魔王との戦闘時でさえ、
「エーマは緑の光に弱いはずだ!」
「エーマに勝つには何か魔力が必要だ」
これは主人公の台詞だと思いますが、何故そんなことを君は知っているんだ?
ナレーションだとしたらズバリ過ぎるし唐突すぎるヒントだと思います。
「緑の光に弱いはずだ!」は他の悪霊との戦闘時も出てきますし、剣と宝石や宝珠(ゲーム内では「ほうしゅ」)を合わせろ、というメッセージもあります。

ヒントどころのメッセージではなくて答えそのものな気がしますが、 かと言って登場人物の誰かがそんな詳しいこと知っているのもおかしな話ですし、 そもそも、主人公たち以外の登場人物は秘書しかいないので、情報を得る方法がないわけです。
教授の調査ノートに書かれていたとしても、そこまで詳しいことがかかれていたらご都合主義過ぎますので、 匙加減が難しいところではあるのですが。

例としては、最後の最後、魔王を倒したした後に女の子が横たわる「だい」を見るとアップになるので、そこで「かお」を見ると
「銀の香炉で目覚めさせるのです!!」なんて言われます。
それからさらに「銀の香炉」を置くと、
「香炉というのは香を焚くためにあるのですが」
ズバリ過ぎるヒントです。

その後、女の子から「太陽の鍵でこの魔王の神殿を永遠に封印するのよ!!」と言われますが、 「君は何でそんなことを知っているの?」」と首をかしげてしまいました。
お父さんから聞いていたの?

一介の男子高校生である主人公が、色々あったにしても魔王と闘い、さらには倒すことが出来るなんて...。
ロマンがありますねl(皮肉)

多くの機種に移植されているゲームですが、ファミコン版はオリジナル要素が多いようです。
それが良い味を出している稀有なゲームだと思います。
マップも大分小さくなっていますし、エンディングは遠くはないと思います。

が、「生贄の泉」なんて呼ぶくらいだから、88版のようにもっと離れた場所にあってもいい気がします。

それらを汲みしても面白いゲームであることは変わりありませんが。
重箱の隅をつつきすぎかな?

感想
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