ディープダンジョン 4 黒の妖術師

感想(ネタバレ)

ラスボスである魔王を倒すとそこには黒い帽子があるだけだった、という結末だったわけですが、 黒い帽子と言えば、どんな敵でも一瞬で倒してしまう超便利な同名の道具があります。
それとどういう関係があったのかとても気になりました。

黒い帽子を使うと死の魔法を唱えられる、魔王も死の魔法を唱える、魔王を倒すと黒い帽子になる。
ということで「黒い帽子」を特別なものとして、続編ではこの辺を深堀していく予定だったのかなぁ、なんていうのは深読みしすぎかな?
魔王というのが、実は黒い帽子が命や意思を持っていてその姿を変えたものだった、とか、
本当の黒幕は別にいて、黒い帽子に魔法をかけて「魔王」を作り上げていた、とか、 あの黒い帽子は何者かが幾つか作った特別なもので、その一つが魔王になり、別の一つを主人公たちが手に入れた、とか。
カリムの塔で黒い帽子を被った偉そうな魔法使いが来ていた、という話を聞きましたが、その魔法使いの被っている帽子と宝箱に入っていた帽子とは同じものなのか違うものなのか?
魔法使いが落としたのではなく違うものだとすれば、なぜあんなところにこんな凶悪なものを置いておいたのか?
とか、疑問は尽きません。

もちろん、そこまで深くは考えていなかったのでしょうけれど(笑

でも実際、あの黒い帽子が便利すぎて拾ったときから最後まで頼りにしっぱなしだったんですよねぇ。
それくらいに特別なアイテムだったのであれの秘密を知りたかったんですが、結局秘密は秘密のままで終わってしまいました。 本当にゲームバランスを崩壊させるアイテムで、どの敵にも効いてしまいます。
何十回も試したので魔王には効かないとは思いますが、他の敵には高確率で効いてしまいます。
あの凶悪な竜「エルドール」でさえ運が良ければ1ターンで倒すことが出来てしまいます。
これ、ダメでしょ、正直言って。散々使いましたが。

戦闘中に黒い帽子を使うと「黒い帽子を使った」「倒した」と表示されます。
敵は同じ効果のある「死の魔法」というものを唱えるのですが、これってなんで魔法に特定の名前を付けなかったんだろ? 「デス」という分かりやすい名前が嫌ならそれをもじった名前でも、全然関係ない名前でもよかっただろうに。
よりによってこれだけ「死の魔法」って違和感があります。

魔法と言えば「エレメントール」は「エレメント」が入っているからイフリートを呼び出す魔法としてなんとなく理解は出来ますが、 味方1人の眠りや麻痺を回復させる「ソルエクラール」ってどう意味なんだろう?
と思って魔法の一覧を眺めていたら「ール」という名前の魔法がいくつかあります。 なるほど、それっぽく聞こえますね。
また、「ソル」が「ソロ(単独)」に効くものかと思いきや「ソル」がつかないものもあったりよく分かりません。

そういえば、殺された主人公の父上、犯人とは顔見知りっぽかったとアルムの人が言っていましたが、それってその人は犯行現場を見ていたということなのか?
倒したはずのサイマーが甦って父のフレドを殺しエレクを誘拐し仲間になれと脅した、カレフは山奥にいたから何も知らなかった、と。

それっぽいことをそれっぽい台詞でそれっぽく演出している感がありありで、深くまで考えていないんだろうなぁ、というのが見え見えです。
でも、それでいいんです。
いや、それがいいんです。
何故なら「ディープダンジョン」なのだから。

システムはガラッと変わりましたが、根底はやはりディープダンジョンでした。

感想
|