オープニング
友人のキャサリンに連れられて、生け花の個展会場へやってきた。
生け花の世界に興味を持ったのは、少し前に読んだ雑誌の記事がきっかけだった。
それは、まつのあいこという女性の記事で、彼女はその記事の中で、華道大会の家元制度を批判していた。
興味を持ったのはその家元制度であった。
そこで生け花の心得のあるキャサリンに聞いてみた。
するとまつのあいこという女性がキャサリンの友人である事が分かり、早速紹介してもらうことになった。
キャサリン「じゃあ行きましょう...」
会場には工夫を凝らした数々の美しい生け花が展示されていた。
その中に着物姿の一人の女性を見つけた。