7. V.S. 夢幻の心臓2
う~ん、疲れました(苦笑
発売当時リアルタイムでやっていたら違ったんでしょうが、
やはり時代が違うのと私が年齢を重ねたのとの相乗効果できつかったです、特に敵ラッシュが。
とにかく面倒臭い。
自分が弱い時にはそんなことは思いません、常に命の危機を感じていますし、敵の数もそれほど多くないので。
ただ、こちらが少し強くなるとモンスターはうじゃうじゃだし、倒してもいくらも経験値は得られないし、
お金はもういらないし、で本当に邪魔くさい。
モンスターがうじゃうじゃ出てくるところではスペースを押し続けていればレベルアップ出来るのですが、
それをやってしまうと後の戦闘が余計に作業になってしまう。
戦闘に戦略性がほとんどないためあまり面白くないのに、その数が多くなると余計に気になります。
夢幻の心臓2は、「ドラクエの元ネタ」というようなことはよく言われますし確かにそれっぽくもあります。
人間の世界の地形もアレフガルドっぽいですし。
が、ドラクエよりも「ウルティマ3を親切にした感じ」といった方が個人的にはしっくりきます。
もちろん、ドラクエとウルティマ、どちらの方が認知度が高いかといえばドラクエだから上記の様に言われるのでしょうけれど。
ウルティマ3と比べると、ヒントがキチンとあるし戦闘に時間がかからないし、
何より操作性が格段に良いです。
ウルティマシリーズって、キーボードのほぼすべてを使ってプレイするのですが、
夢幻の心臓2は十字(またはテン)キーとスペースキーでプレイ出来ます。
「あのコマンドは何だったかな?」なんていちいち説明書を見なくてもいいのです。
これってものすごくやりやすい!!
操作は非常に分かりやすいのですが、(これはウルティマもウィザードリィもそうなのですが)攻撃力と防御力が数値化されていないので分かりにくいです。 想像力で補うという点で良い事でもあるのですが、やはり明確にされていた方がやりやすいです。 高いのに弱い武具、安いけれど強力な武具、使ってみなければ分からないのはいいのですが、 ダメージの幅が大きすぎてよく分かりません、比較しにくいんです。
また、新たに特技をつけるところ、これの法則も全然分からない。
というか、もしかして出来ないんじゃない?
という気がします。
シルヴィアに「神聖」をつけたかったのにつけられない。
戦闘と魔法をつけられるレベルでも神聖はつけられなくて、
もしかしてレベルが低いのかもしれないと思いレベルアップに勤しんだのですが、それでもつけられませんでした。
グリックも神聖がつけられるレベルになっても戦闘はつけられずだったので、種族やキャラクタによって違うのかもしれません。
シルヴィアに魔法をつけて召霊術師にしましたが、覚える呪文は「月の光よ、杖となれ」のみ。
しかもこれって僧侶の呪文です。
多分、召霊術師にしなくても使えるようになったのではないか、と思います。
主人公も使えるし。
言霊使いは特殊な状況下では全ての呪文が使えるそうですが、どこなの?いつなの?
呪文といえば、前作でもそうでしたが呪文が格好いいんです。
「ホイミ」ではなく「失われし力、よみがえれ」なんて、冒険(中二)心をくすぐるじゃないですか!
格好良いのですが、体力回復呪文の「失われし力、よみがえれ」は回復量が3だったり30だったりと効果の幅が広く、瀕死の状態で当てにするには危険な呪文です。
直接攻撃も同様に数値の振れ幅が大きいので、全体を通して乱数の幅が広いんですかねぇ。
傷薬もやはり同じ理由で、怖いのでダメージが少ないうちに早めに使ってしまう。
そういえば傷薬が使えないのは前作もでした。
それと、呪文を使ったときのMP消費量が多くて使いどころが難しい。
MPの回復は簡単なのですが戦闘中には回復しないので、1回の戦闘で複数の呪文を駆使できないのです。
これも戦闘に戦略性が無い原因の一つだと思います。
石化回復なんて30くらい消費するのに、敵さん頻繁にやってくれます。
高レベル呪文なので覚えていないことも多いのに、覚えていてもMPが足りなくて連続で唱えられない。
人間の世界に行かないと回復できないのに...。
でも、確かにそれくらい回復が難しい状態ですよね、石化も死亡も。
話は戻りますが、特技周りはとにかく謎が多いです。
英雄と勇者の違いって何だろ?攻撃力が違うのか?
「魔法」をつけたら魔法使いの呪文使えるようになると思いますよね、でも覚えないんです。
もう、訳が分かりません。
と、不満点ばかりつらつらと並べましたが、特に不満な職業周りを除けばさほど他が気にならないからなんです。
僧侶がナイフ等の刃物を使えない、というのも(Wizもそうですが)特色があっていいと思いますし、
船を操縦するには特技が必要、というのも「なるほど」と思いました。
いかにも「パソコンゲーム」という感じで、でも不親切というよりも武骨といった感じのゲームです。
ちゃんとクリアさせる気があるゲームというか。
これをこのままファミコンで出しても売れなかったでしょうけれど、それを上手にアレンジしてドラクエをヒットさせた堀井雄二さんはやっぱり凄い!
(「ほりいゆうじ」が一発変換で「堀井雄二」になるのも凄い)
人間、エルフ、魔神の3つの世界を行き来して冒険をして悪い奴を倒す、なんてカッコいいじゃないですか。 この世界にはいくつもの種族がいて、いがみ合っている(ドワーフ V.S. エルフ然り)ところもあるけれどけど共通の敵がいるから共闘したり、 盗賊が道具屋をやっていたり(それ盗品だろ)、 キノコを食べたら狂暴(?)になっちゃったり、と色々と面白い(危ない?)です。
主人公は自分の世界が見えていたけど、結局帰ることが出来たのかな?
でも、元々死んで異世界に飛んだのだからそっちじゃなくて死後の世界に行き来そうなものですが。
