感想
ん~~~......。
ゲームボーイだからなのでしょうか?
かなり「説明不足」という印象があります。
展開が唐突なんですよねぇ。
それでいて、その説明がまるで無いので、取り残されてしまう。
作者の中ではストーリーや人物の詳細が練りこまれているのでしょうけれど、 それが表現されていないので、さっぱりまるで分かりません。
突然変身したと思ったら狸と間違えられ、その狸は「いや、狐が悪いやつなんだ」と言い、 でもそんな狐なんてどこにも出てこないし。
突然「あいつ」が現れ、石を探しているのかと思えばそうでも無いようで、 襲い掛かってきたのに手元に残っていたし、 さらには何度も「あいつ」と遭遇するけれど、その度に手助けをしてくるし、 さらにさらに、妹がいて、それが「あいつ」と......。
容量オーバーで入らなかったのかなぁ...。
オニに変身しても、 そんなに強くなるわけではなく、逆に弱くなってしまうような...。
オニの存在が、イベントのためだけにあるような気がしました。
そのイベントも、そんなに何箇所もあるわけではないし、
オニの必要性がいまいちよく分からない。
想像させるにしても、もう少し説明があったほうが引き込まれる気がします。
それに、主人公のレベルアップ時の成長度がものすごい。
成長表を見ると分かりますが、
格(レベル)毎のステータス上昇が大きいので、2つくらい格が上がるとものすごく強くなります。
これでは、戦略も何もありません。
けれど、言い替えると「レベルを上げれば誰でもクリアできる」ゲームでもあります。 これといった謎解きもなく、あちらこちらと移動していればエンディングへ辿り着けます。
これは、良いことなのか悪いことなのか...。
ゲームバランスもそうですが、全体的にもう少し丁寧に作りこめば、
かなり面白くなりそうなゲーム(世界)なのになぁ、というのが正直なところ。
ファミコンでドラクエ3が発売されたのが1988年。
このONIの発売は1990年なので、時代を考えても大味な感は拭えません。
世界観は嫌いじゃないんですけどね。日本風RPGというものはあまり無いので。
ラストハルマゲドンの飯島さんの作品なんですが、どうも印象が違いますね。
どちらも少しぶっ飛んでいるのですが、ラストハルマゲドンは
もっとインパクトがあったし、もっと練りこまれていた気がします。
それより何より、もっと面白かった。夢中になれました。
あれは時代のおかげだったのか!?
子供だったから、というのはあるかもしれません。思い出補正というやつです。
でも、そんな風には思いたくないので、続けてONI2をプレイ中です。