カサブランカに愛を 殺人者は時空を超えて

感想

日記とペンダントを持ってあなたの捜査(?)は始まります。

全体的に「大人」の雰囲気が漂う「THINKING RABBIT」のアドベンチャーゲームです。
この「シンキング ラビット」は、「鍵穴殺人事件」「道化師殺人事件」 (PCゲームBestシリーズ Vol.51 道化師殺人事件として、Windows版が販売されています) など、アドベンチャーゲームの秀作を幾つも輩出しているメーカーです。

CASABLANCA」 という映画があるようなのですが、このゲーム「カサブランカに愛を」はその映画を意識しているところがあるように思います。
実際、ゲーム中にそんな台詞も出てきます(「あなたカサブランカを見た?」)。

映画「カサブランカ」 は見たことが無いので良く分かりませんが、検索して解説や感想を読んでみると、

第二次世界大戦中の1942年に、当時太平洋戦線、ヨーロッパ戦線ともに劣勢であったアメリカの国威発揚のための国策プロパガンダ映画として製作された。 当時ドイツに占領されていたフランスと、対独勢力である自由フランスを支持し、ドイツとその傀儡政権であったフィリップ・ペタン率いるヴィシー政権に対する敵愾心を鼓舞する内容になっている

カサブランカ (映画) - Wikipedia

というような映画らしいので、どこか寂しい、物悲しい雰囲気なのも頷けます。

白黒の背景画が、逆に物語に色(彩)をつけています。

舞台は1946年、とある片田舎が舞台の推理ゲーム......、なんですが、実はSF色が色濃く、舞台は様々に移り変わります。

私がプレイしたのはPC88版ですが、現在まで様々な機種に移植されていたようで、 Windowsで復刻版(というか、EGGによるエミュレーション)をプレイ出来ます。
もし、気になったらプレイされてみてはてはいかがでしょうか?

もちろん、私は大好きです!