オープニング
ここは新宿中央公園。
この街でオレが気に入っている場所の一つ。
タバコを買いに事務所を出たのだが、ついここまで来てしまった。
......暑いな。
真夏の太陽がオレを照りつける。
............。
そろそろ戻るか......。
おや?
あの犬は......まさか。
「おーい!サベージ!早く来いよー!
......記憶がよみがえる。
ああ、憶えているとも。
あれから丁度1年経つのか......。
その日オレは朝から暇を持て余していた。
そんな時、誰かが階段を上ってくる足音が聞こえてきた。
誰だ?
よーし、一つ推理で当ててみるか。
手がかりは......少し疲れたようなこの足音だ。
さて、誰だ?
熊野「おう、おはよう!
「で、推理は当たったのか?
熊野「どうせ暇を持て余して、下らん事に頭を使ってると思ってな。
「ははあ、どうやら図星らしいな。
熊野「ま、いいか。
「実は、今日は頼みがあって来たんだ。
こいつをしばらく預かってくれんか?