プレイビュー 16.もう、帰ってくださらんか!
はい、着きました、ハリトンです。
指輪を見せ、指輪の事を聞きます。ここまでは前回来たとき(前々回) と同じですが、ここからが前回とは違います。
「ミセル ジュウ2」
「そんな物は、知りませんな。もう、帰ってくださらんか!」
ふむふむふむ。いかにもいかにもなリアクションですな。
怪しいにもほどがある。
いったん店を出て......どうするかな?
ちょっとここで奴の出方を見てみるか。
「マツ」
「私は、長い間そこで馬鹿面を下げて立ち尽くしていた。」
と、5回ほど繰り返しましたが何も無し。
メッセージも変わらず。店に入るといきなり
「あんたに用はない。帰って下さらんか!」
と、とりつくしまもありません。
ん~、ここで待っていれば出かけると思ってたんだけどなぁ.........
あっ!?
そういえば、警察で言われました。
「張り込みや尾行でもしてせいぜい、がんばんな。」
これってもしかして......!?
「ハリコミ」
は~い、ビンゴ!!!!
マコールが店から出てきて店の前に停まっていたキャデラックに乗り込み、
走り去っていきました。
そして1ブロック先の信号で停止中。
そして付近にはもう一台車が...。
うん、いかにもいかにも。
イク クルマ
「私は、止まっている車に近づいた。」
よし!さすがに私も学習しましたよ。
車には男が乗っていました。
「ノック」
男は一瞬こちらを見たが、すぐに読みかけの雑誌に目を落とした。
な、なんだとぉー!
おい、こら、こっちを向け!話しを聞いてくれ!聞いてくれないと...
「ミセル ジュウ」
男は気が付かないのか、本に夢中なのか分からないが返事をしない。
ちっ。おい!おいおい!頼むよ、頼むよ~!
「ノック」
男は面倒臭そうに窓を開け、「何か用か?」と言った。
よっしゃー!
実はワタクシ、カクカクシカジカ、こういう者でして...。
「ミセル ライセンス」
「あんた、探偵だったのか..で、俺にどんな用だい?」
そりゃあ、あんた!
「オウ クルマ」
それをするのにどれほどの意味があるのか、私はかつて聡明であった自分の脳味噌のことを考えた。
ああ、なんてこったい!
ここに来て、今まで何度も見たこのメッセージを引き当ててしまうとは!!
「オウ クルマ」じゃないのか?
う~、じゃあ、シンプルに
「オウ」
私は、信号で停止しているマコールの黒いキャデラックを示して、尾けてくれと頼んだ。
よっしゃー!!