プレイビュー 18.だが、しかし悲しい涙ではなかった。
タカ?ユウジ!(from あぶない刑事
もしかして.........!?
カマエル ジュウ
私は、Colt45.Automatic.Model1911を手にした。軍隊で支給されたものだ。
マコールは慌てた様子で、スコップと格闘している。
お?来たか、これは!?
「イク マコール」
私は、銃を構えてマコールに近づいた。
よし!構えてる構えてる!
「ミル マコール」
マコールは、一度私の持っている銃を見てから落ちている袋に視線を戻した。
「ミル フクロ」
袋の中には、かつらと銃が入っていた。ターナーを殺した銃だった。
私は、マコールのネクタイを解き、後ろ手に縛って後部座席に放り込んだ。 私は、キャデラックを運転し警察に向かった。
この後、主人公によりモノローグ風に事件の真相が語られます。
以下ネタバレなので、反転してご覧ください。
30年前に売った宝石を、つい一ヶ月前になって初めて偽物だと気づいたマコール。
超一流の美術商にとってこんな不名誉には堪えられなかった、いまさら偽物だとは言えない。
本物のサファイアとすりかえるとしても最低15万ドルは必要になってくるし、
そもそもまったく同じ形をした宝石などあるはずも無い。
そこで、宝石を始末しようと、金庫を破るためにターナーを雇う。
もちろん、最初からターナーを殺すつもりだったので銃も用意させた。
ターナーの部屋でターナーを始末した後、指輪を排水溝に捨てたが引っかかってしまった。
さらに主人公に銃を見せられ不安になり始末を急いだのは迂闊だった。
ミズ・マクガイアに指輪を届け、事の真相を告げる。
彼女はしばらく指輪を眺めていたが、やがて偽物の指輪を大切そうに指にはめると、しっかりとその手を握った。 青灰色の瞳に涙が溢れた。
だが、しかし悲しい涙ではなかった。 それは、彼女が一番大切にしている想い出を取り戻した懐かしさと喜びの涙だった。
~THE END~
初老と聞いて、疑ってしまった執事さんごめんなさい!
50年も仕えてきたというのに......。